2014年2月9日(日)教室:乾漆・修復

ここのところ、写真の撮り損ねなど重なり、いろいろありましてすっかり報告が滞っておりました。

久しぶりに活動報告です。

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さてはじめに登場致しましたのが乾漆の器。前回塗った朱色が奇麗に仕上がりました。ですがこれもまだ途中段階。さらに上のレベルを目指すべく、これを炭研ぎしさらに塗りを加えます。炭研ぎには駿河炭を使用しました。

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炭は曲面に合わせて加工し砥石にあてて持ちやすい形に整えて使います。炭の形の善し悪しでうまく研げるかどうかが決まるとも言える程、炭造りは大切です。炭自体の善し悪しもあったりしてこちらは炭焼師さんの腕次第。炭焼師さんも今全国で一人か二人しかいないとか。大事な日本の文化を守る為にも炭焼師さんになってくれる人を大募集しています。ご興味のある方は是非。

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そして研いだ後は、今日は裏側を塗りました。裏は黒にします。下地が透けて見えないようまずは黒い顔料を入れた漆で中塗りを入れます。黒い顔料は、油煙や松煙。中塗りは上塗りに向けての練習。少しでも奇麗にぬれるようしっかりと技術を鍛錬しておきましょう。

 

ここからは鏡台の修復。

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前回は打痕部分に弁柄を入れたサビを付けて赤い塗膜に色を合わせて形を整えました。今日は黒い部分に合わせて鑞色漆を塗ります。蠟色漆だけでは後々色が透けて赤い色が見えてしまうかもしれませんので少し松煙をいれた蠟色漆を塗ります。

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これで裏面はかんぺき!遠目から見てもこのとおり。

 

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いよいよ、おもて面。まずは、しんしぶできれいに。おさらいですが、しんしぶはクリーニングや器の拭き上げのときに用いる布の湿らせ具合を表す言葉。ほんの僅かな湿り気の調整がクリーニングの効率を大きく左右します。

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そして木地が露出した部分に生漆を染み込ませ(木地固め)たら今日はおしまいです。

 

お待たせ致しました。久しぶりのおやつ紹介。今日のおやつはワッフル。こちらのワッフルは匂いがイチオシのようです。ちょっとオーブンで炙るとさらにいいにおい。ポイントはいいにおいがしてもすぐには食べずに少し待ってから食べること。さくっとした食感が楽しめるとのことです。ごちそうさまでした。

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