あり-ていた(▽蟻手板)

ツクを付けた器を風呂に入れるときに使用するさし板。溝が切ってあり、横からスライドするようにツクを固定できる仕組みになっている。このシステムの御陰でツクを付けて塗った器は逆さまにすることもできる。蟻手板ごと回転風呂に装着すれば器は、自動的に表裏に返され漆が垂れないように乾かすことができる。蟻組み、という木工の加工法と同じ形に溝が切ってあることからこの名前になったようである。