【教室】2013年6月10日(日):乾漆

みなさまこんにちは。
めじろ会の活動報告です。

今日は漆芸教室?と目を疑う様な光景が目白押しです。

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まずはのこぎりの登場です。
これは乾漆の素地を整える作業です。縁の余分な布は鋏やのこぎりで切り落とします。
道具は使いやすいものならなんでも構いませんが、この手鋸はなれると思い通りの形が作れるので便利です。
実は慣れないとかえって四苦八苦なのですが…何事も経験経験。

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細かいところはやはり鋏がいいです。鋏も金属を切る様な丈夫なものを選びましょう。

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キレイになりました。

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内側は貼込みをしたままの状態だったのでまずは木地固めをします。

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布などで軽く押さえ拭きをしたら、追っかけで目擦までしてしまいましょう。
乾漆は工程が多いのでできる限りどんどん前に進めます。

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こちらは花弁の器です。今まで持ち手として切らずにおいた部分も今日でお別れです。
手鋸を使って完成型を目指します。

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切り口を見てみるとこうなっています。
この乾漆の方法だと一日の張り込み作業でここまで厚みが付けられるのが魅力です。
うるしもしっかりしみ込ませて作ったので中まで丈夫。

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うつくしい仕上がりです。研いで付けての繰り返しの賜物です。

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今日のおやつは、よだれ滴る成城アルプスのモンブランロールケーキ。
お客様のお土産です。
うまい!と思わず手を叩きたくなる逸品です。幸せな時間をありがとうございました。
また次回のお茶が、いや教室が楽しみです。