2013年2月24日(日)教室:炭研ぎ・塗り
今日はとても寒かったですね。明け方には都心でも零下になるそうです。
そろそろ春が待ち遠しいですね。
寒さに負けず本日のめじろ会報告です。
今日は3Dプリンタで作成した器から。
こちらの器は、以前田中先生が蠟色漆を塗ったものです。
これを炭研ぎしてみます。
わずかですが下の樹脂が覗いてきます。
これで樹脂の凹み部分に漆が埋まってつるっと平らになりました。
研ぎ終わったら塗りです。奇麗な塗りには奇麗な漆が不可欠。
蠟色漆を濾して塗りの準備をします。
漆を濾したらさっそく塗っていきます。
ねじれた形状のこの器はなかなか曲者です。
指がつりそうになりながらなんとか塗りあげます。
一見同じことの繰り返しのようですが、炭研ぎと塗りを繰り返すことで
徐々に奇麗な塗面に仕上がっていきます。完成をお楽しみに!
こちらのきのこのような物体は何でしょう。
これは「ツク」と呼ばれる持ち手を付けた棗です。
コレをつけるととても持ちやすい。外側も難なく塗れてしまいます。
ツクの正体はこんな感じ。
木製の柄の先に特殊な樹脂がくっついているとても簡単な造り。
飾り気のない姿がなかなか良いです。
使い方もシンプル。樹脂部分をライターで炙ったりして
樹脂が柔らかくなったところで、器に軽く押し付けます。
シンプルですが熱のかけ具合とか押し付ける力とか、
意外と加減が難しいです。
油断すると漆を塗ってる最中にポロッと落ちて
膝にべちゃ、なんてこともよくあります。
ツクを付けた棗を丁寧に塗っていきます。
棗を塗っている姿、様になってます。
さて、今日のおやつは金沢銘菓「笹乃雪」。和歌山は駿河屋の
「夜の梅」もいただきましたが、例のごとく写真を撮り忘れてしまいました。
(上の写真の背景にうっすらと映っています)
今日も美味しい、じゃなくて楽しい一日となりました。
塗りの繰り返しはなかなか根気がいりますが、
奇麗になる為には地道な積み重ねが大事。
ひと塗りひと塗り、皆さん着実に
上達しているのでこの調子でがんばりましょう!