2014年4月27日(日)教室:髹漆

4月27日の活動報告です。

本日は盃が最終工程です。磨きの工程をご紹介致します。漆の仕上げ方には主に二つの方法があります。ひとつは塗ってそのまま仕上げる「塗り立て」。もうひとつが塗った後に、研ぎ炭などで研いでから艶を上げて仕上げる「蠟色仕上げ」です。蠟色仕上げは漆面が鏡のように光る鏡面仕上げで、今回の作品はこちらになります。

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すこしごちゃっとしておりますが、こちらは磨きセットです。磨くのに使うのは漆用の磨き粉や、金を光らせるのに効果的な挽き砥の粉(石粉とも)。これをつけて手で磨きます。場合によっては真ん中に見える鹿の革を使うこともあります。

最終工程の磨きはほんの少しの傷が入るのも防がなくてはならないので、異物が混入しないよう細心の注意を払います。手で磨くと、異物混入が防ぎやすいのでおすすめです。が、やり過ぎると指が擦り切れるので注意。

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まずは磨くところに薄く油を塗ります。

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指に粉を少し付け、

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磨いていきます。

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油と粉がついている状態では、マットに見えます。

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これを丹念に磨んでから、粉で余分な油をからめとるようにさらに磨きます。

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光りました!

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完成です!

と、文字にしてしまえばこういうことなのですが、実はものすごく繊細な手加減が必要で、力の加減や粉と油の分量、艶を挙げる前の研ぎの工程や磨き過ぎか否か、等々全ての条件をクリアしなければ満足な鏡面仕上げにはならなかったりします。最後の最後に熟練の技が試される、というわけです。

漆芸品の展示会なので鏡面仕上げの作品があったら、ぜひ注目してみてください。

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さて、完成祝いのおやつは赤福です。いつ食べても安定の赤福。今日も美味しくいただきました。