2014年3月9日(日)教室:乾漆・修復・拭漆

3月9日の報告です。

今回は塗りの教室の様子をご覧いただきます。

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以前も挑戦した生徒さんがいらっしゃいます、お猪口を塗っていきます。木地の状態に最初に行う工程は木地固めです。木地にたっぷりと漆を染み込ませましょう。ここでたくさん漆を使う程漆器は丈夫になります。時間をかけて乾燥させた良い木地程たくさん漆を吸い込み、あんまりたくさん漆を吸うので不安になったりしますがお構いなしです。これでもか、というくらい吸わせてください。しっかり吸い込ませたら表面に漆が残らないよう、布で拭いて終了です。一回漆を染み込ませるだけでこんなに良い色になります。

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さてこちらの乾漆の器はいよいよ大詰めです。上塗りに挑戦です。何度も研いでは塗ってを繰り返してきた御陰で表面は平らになり、 上塗りを入れると鏡のようにトロッとした表情になります。緊張の瞬間ですが、塗りの仕事の醍醐味もまたこの瞬間。何枚もの濾紙で埃を取り除いた漆を、静かに静かに塗っていきます。それでもわずかに入ってしまった埃は、蒔き絵筆などでひとつひとつ取り除いていきます。節上げと呼ばれる作業です。

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このひきだしに見覚えはあるでしょうか。先日まで角が凹んで黒や木地が見えていたアレです。赤い下地を使って補修したらこんなに奇麗になりました。一度下地を付けただけでもこの仕上がり。これで全てのひきだしが奇麗に直ったと思うと、先が楽しみです。

今日はここまで。