2014年2月23日(日)教室:修復

2月23日の活動報告です。

今日はちょっと気分転換。漆芸作品の修復体験にスポットをあててみます。

今修復に挑戦しているのは立派な鏡台。大正〜昭和頃に作られたものでしょうか。黒漆で模様を描いた上から弁柄の上塗りを施し、これを研ぎ出して朱漆地に黒い模様を表す変わり塗りの鏡台です。傷んではいますがとても丁寧な仕事がしてあり、是非直して使いたい逸品。修復に使うのは麦漆に木粉を混ぜた刻苧と、漆の代表的な顔料である弁柄。これを混ぜ合わせて塗りの色に合わせた弁柄刻苧を作ります。

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刻苧ができたら、竹べら等を使って傷ついて木地が見えているところに付けていきます。できるだけ周りを汚さないように丁寧に付けて、それでも汚れてしまった部分は綿棒とアルコールなどで丁寧に掃除します。

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いかがでしょう。真ん中から右が修復済、左側が修復前(左写真)。木地の露出した部分が分からなくなりました。工程としてはまだ途中なので、これがもっと目立たなくなっていきます。漆の修復では、漆を塗って直してしまうと、新しい塗膜と古い塗膜の差が大きく、修復部分が目立ってしまうことがあります。なので、下地などをうまく使ってできる限り自然な表情を作ったりします。

漆の作品をはじめとする伝統工芸は用の美とも言われるように、生活の中にあるものをとことんこだわって生まれた美の世界です。ただ美しいだけでなく使っていくとさらに魅力が引き出されていく、というのが特徴だったりします。つかっていれば当然傷みは出ます。それを治しながら使うことでもっと作品に愛着がわき魅力も増していきます。使い捨てに慣れてしまった我々ですが、使っては直して、また使う、というのも楽しみ方のひとつかもしれません。

さて、今日のおやつはこちらです。スペインの知人からいただいたチョコレートと北海道に帰郷した生徒さんからいただいた生キャラメル。頂き物はなぜか自分で買うより美味しいものです。今日も美味しくいただきました。

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