2013年10月13日(日)教室:乾漆・金継ぎ

ようやくちゃんと秋らしくなって参りました。秋と言えば色々な秋がございますが、私の優先順位は食欲の秋、運動の秋、読書の秋、といったところでしょうか。あ、芸術の秋か。

というわけで、今日の活動報告です。

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こちらは乾漆の花弁皿です。外側に下塗りを入れたのでもう一度しっかりと研ぎます。黒い漆を一回塗っておくと凹凸が見えやすくなるので、より平滑に研ぐことができます。下塗りはこの研ぎの目安という要素が強く、殆ど研ぎ落とされてしまうので「捨て塗り」なんて言い方をすることもあります。

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でました。人気漆道具界で不動の人気を誇る「鯛牙(たいき)」です。読んで字のごとく鯛牙は鯛の牙。このように筆の柄の先に付けて金を磨くときに使用します。何故これで?と思いますがびっくりするほど金が光るのです。写真くらいの大きさの鯛牙を手に入れるには1m級の鯛を探さなければなりません。何かおめでたい席に参加する際は是非「鯛牙いただけますか?」と聞いてみてください。不思議な顔をされます。

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冗談はさておき、金継をご覧にいれましょう。着々と工程の進むこちらの輪花椀は早くも粉蒔きの工程に入りました。おさらいになりますが、粉蒔きの際、地塗りは赤い漆(絵漆)がおすすめです。金の発色が良くなり、地塗りの斑をきりやすくなります。

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美しい仕上がりです。あと一息ですね。

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ニューフェイスの登場です。

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これは、鏡台です。全面に漆が塗られている豪華なもの。だいぶ長く使用されていたようであちこちがくたびれています。これをきれいに修復して使おう、という魂胆です。

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今日は木地が露出した部分の木地固めになります。蒔絵筆を使ってなるべく赤い漆の上にはかぶらないよう丁寧に木地固めをします。木地固めに使うのは生漆です。

 

冒頭にも書いた通り、秋と言えば食!今日は美味しいおやつがたくさん揃いました。

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一つ目は湯島「みつばち」のアイス最中。小豆のアイスに牛皮のトッピングというなんとも贅沢なアイス最中。これはうまいうまいと夢中になってあっという間にたいらげてしまいました、是非もう一度食べたい逸品です。

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そしてもう一つがこのなんとも可愛らしいお菓子。あまりの残暑に忘れてしまいそうですがハロウィーンなんですね。こんな顔付いてますが、実は和菓子。こちらもさっぱりしててとても美味しかったです。

さて、おやつを挟んで、めじろ会は後編へと続きます。