2013年9月22日(日)教室:乾漆・金継ぎ

徐々に秋めいてきました9月22日。めじろ会活動報告です。

本日は乾漆の器造りからご覧ください。

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丸いガラスのお皿を型に作った乾漆の器。前回は内面に目摺りをしたところまででした。本日はこれを研ぐことからはじめます。研ぎは水をつけない空研ぎと水をつける水研ぎがありますが、大きく形を作る粗い研ぎの時は空研ぎです。これでお皿の形を大体決めてしまいましょう。木片(当て木と呼んでいます)にサンドペーパーを巻き付けて研ぎます。当て木を使うと研ぎやすいしより平滑な面を作りやすいのであります。

 

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研ぎが終わったら下地を付けます。下地に混ぜる粉には粗い地の粉と細かい砥の粉があります。地の粉で作った下地が「地」、砥の粉で作った下地が「サビ」。地とサビを混ぜ合わせたものが「切粉(きりこ)」です。今日は切粉を使います。篦で平らになるように付ければいいのですが、これがなかなか難しい。うまいこと平らになるでしょうか。

 

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花弁の器は下地が終わり、下塗りを入れたところでした。この辺りからは細かい研ぎの水研ぎです。水をつけながら砥石や硬い炭で形をきれいに整えていきます。

 

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研ぎ終わってから今日は外側に塗りを入れました。器は中と外を一度には塗れないので見た目以上に時間が掛かりますが、ここは根気よく。塗りには黒い蠟色漆を使います。

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金継も着々と進んでおります。欠けてしまった輪花の器と白磁のお皿。ご覧の通り、すっかり形が修復されました。輪花の方は下地が終わって塗りを入れたので、次回はいよいよ粉蒔きです。どんな仕上がりになるか楽しみです。

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今日のおやつは会員さんのお土産、北海道のポテチチョコ(?)です。ポテトチップスとチョコレートがなんでこんなに合うんでしょう。頭の中が???となりながら美味しくいただきました。

次回も乞うご期待です。