2013年9月8日(日)教室:蒔絵

ご無沙汰しております。

暑い暑い夏休みを越えてめじろ会再開です!

久しぶりの教室で記憶が曖昧になっているかと思いますが、思い出しつつ今日の作業風景を見てみます。

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茶筒は前回粉蒔きを終えたところでした。甲盛のある蓋の上に直線を書くのは大変でなかなか思い通りにはいきません。そこでまずは線の微調整からです。使っている道具は象牙で作った篦です。きめが細かく粘りもあるので薄く加工するととても便利。もちろん今は象牙を取ってはいけないので昔のピアノの鍵盤などから作ったものです。

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掃除して線がまっすぐに見えるようになったら粉固めです。粉固めには透き漆を使いましょう。蒔絵筆で丁寧になぞって、最後に押さえ拭きも忘れずに。次回完成となるか。

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メンバーの中でも真っ先に仕上がりが見えてきたのはこちらのお猪口です。うまく蒔き暈しができ前回は駿河炭で研ぎをして、摺漆をしました。今日はこの状態からさらに肌理の細かい蠟色炭で研ぎます。ですが、蠟色炭は高性能な反面扱いが難しく上級編です。初級編では柔らかい砥石「クリスタル砥石」が失敗しにくくておすすめです。

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さあ、傷なく研げるでしょうか。

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研ぎが終わったら、次は胴摺(どうずり)です。胴摺は布で器物をこすって傷を消す技法。こんなんで傷消えるの?とお思いでしょうが、驚きますよ。

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ほうら、ぴかぴかです。これに次回からさらにもう一手間加えて、究極の艶「蠟色仕上げ」を目指します。

今日はここまで。

久しぶりの教室だったもので一番大事なおやつを持ってくるのを忘れてしまいました。残念ですが次回にどうぞご期待ください。