みつだ-え(▽ 密陀絵 )

日本版油絵。亜麻仁油(あまにゆ)、桐油(きりあぶら)、荏油(えのあぶら)といった植物性の油を熱処理し、密陀僧とよばれる一酸化鉛を添加すると乾性油を作ることができる。これに顔料を加えて絵の具とし、模様を描く。古くは奈良時代、玉虫厨子にもこの技法が使われており、日本を代表する絵画技法のひとつ。密陀絵は、漆では表現できない白が作れるため、漆絵の中で白を使いたいときに併用されることが多い。