くろめ(▽クロメ)

生漆から透漆をつくる作業。伝統的には生漆を天日に当てながら「なやし」を行う。すると生漆中に含まれていた水分が揮発し、漆の主成分であるウルシオールの純度が高くなる。これによって、乳白色だった生漆が透明度の高い飴色の透漆へと変化する。現在は「電気ぐろめ」が一般的。くろめを行っただけで添加物などを加えていない漆を「素ぐろめ漆」と呼ぶ。