2013年7月28日(日)教室:髹漆

今日は上半期最後の教室となりました。時間の経つのはあっという間です。

本日はfabプロジェクトのお話からです。

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こちらは工程手板と呼ばれるものです。素地から塗りまで一工程ずつマスキングをして、一目で漆塗りの工程が分かってしまうすぐれものです。普通素地の部分は木ですがこれは3Dプリンタで出力した手板を使っています。「fab工程手板」です。これで漆も3Dプリンタ界に参戦!となるでしょうか。

乞うご期待です。

 

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久々にお目見え致しました。茶筒です。拭き漆をしただけでもとてもいい雰囲気になったこの茶筒には平蒔絵で線文様を描きます。シンプルなデザインですが、仕事はシンプルな程難しい。ちょっとしたミスがとても気になってしまうので緊張です。

手、ぷるぷるしてますが、頑張ってます。

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お、いい感じ。

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金粉には丸粉の3号を使います。平蒔絵にしては大きめの粉ですが、光りが強く、手ずれでなくなりにくいのでこのような線文様にはおすすめです。

 

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もうひとつ、今日はこのコップの金継に挑戦です。ガラスの金継は一筋縄ではいきません。

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これは金箔です。

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これを欠け口に貼付けます。ガラスの場合は透明なので欠け口の表も裏も見えてしまいます。なので先に金箔を一層入れておくわけです。こうすれば黒い漆のが隠れて裏も表も金継です。ちなみに金箔を貼るのも漆です。

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そして、これをものものしい機械の中へ。この機械は電熱器。

ガラスに漆を塗りたいときは、普通に乾かしてもすぐに剥がれてしまいます。そこで考えられたのが「焼き付け」という方法です。漆は高温にすると液体から個体に変化するという特徴があります。生卵があっためるとゆでたまごに変身するようなものです。温度は100℃くらいで2〜3時間。この方法で乾かすと、ガラスでも剥がれにくくなります。

温度調節さえできればご家庭のオーブントースターでも焼き付けができます。是非お試しください。

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[今日のおやつ]

先日伊勢参りに行って来たので赤福です。いろいろあっても愛されるこの味は老舗の底力ですね。この餡がなんとも滑らかでやめられません。また伊勢に行ったら買ってしまいます。