らでん(▽螺鈿)

貝を使って模様をあらわす、漆芸界を代表する技法の一つ。1mm程度の厚さの貝を糸鋸で切り抜き、漆面に貼付ける厚貝や、0.1mm程度まで薄くした貝を刃物で切り抜いて使う薄貝螺鈿、粉々にした貝を蒔絵粉のように使う微塵螺鈿などその表現方法も多種多様。きらきらと複雑に光る貝の魅力は輸出漆器にも大量に使われ、その美しさは世界の人々に衝撃を与えた。